ロタからのニュースをお伝えします。
赤井屋・南の楽園ロタ島へ行く！
2002年7月7日(日)に関西のABC放送で、「赤井屋・南の楽園ロタ島へ行く！」という番組が放映されました。ロタホール・テテト・ロタリ・セレナ・ガガニ・トンガ・Joe&Son'sなど、おなじみのお店や場所が続々と登場！！もう、見ているだけでロタへ行きたくなる番組でした。
『劇場版ウルトラマンコスモス2』
『劇場版ウルトラマンコスモス2』はロタで撮影されたシーンが多く登場します。なんと怪獣がロタホールから登場！水中スタントはロタ在住の日本人も。
主人公の事件でゴタゴタしましたが、どうやら無事に放映されるようです。みなさん、子供向け映画だなどと恥ずかしがっている場合ではありません。見に行きましょう！
ロタからの特集記事をお伝えします。
今回の特集は、
「台風26号Pongsona直撃！ロタの現状は！？」
です。
台風6号でダメージを受けたロタでしたが、昨年(2002年)12月8日に台風26号 Pongsona(ポンソナ)の被害も受けました。
台風は当初、サイパンへ向かいましたが、突然進路を変更し、グアムとロタの間に向かいます。島民の多くは12月8日朝でも台風対策ができていません。また、台風はそれほど強くないとの予想もされていて、台風の接近を知っていた島民もそれほど強固な対策はしていません。
それまでグアムに避難していたPIAの飛行機はサイパンに急遽移動。Freedomはのんきに待機。
午後3時にロタの電気が止まります。被害による停電ではなく、漏電による2次災害を防ぐための送電停止です。この時点でやっと台風の接近を知った方もいたでしょう。
台風は徐々に接近してきます。日本人に比べると台風経験の豊富な島民は、のんきに雨漏り対策などをしながらビールを飲んだり。そんなことを知ってか知らずか、台風はロタ寄りをゆっくり通過！今までポタポタって感じの雨漏りがドバドバジャージャー！手におえなくなります。
瞬間最大風速が80m/秒(288km/h)を超える風は容赦なく、あらゆるものに吹きつけます。風がまともにあたる窓は風圧で目に見えてしなります。こんな状態で何かが窓に当たれば木っ端微塵に砕け散るのはあたりまえ。実際多くの窓が割れていきます。雨戸を閉めた程度では役に立たずに割れていきます。
トタン屋根はすでにバリバリ捲れあがって飛び散って行きます。舞い上がったトタン板は凶器です。台風後に木に突き刺さってるトタン板を見るとぞっとします。
ロタの地盤の関係か、根の深さが1mもないヤシの木や松は根こそぎ倒されて下敷きになる家屋も。こんな状態でも見回りをしてくれるポリスマンには頭が下がります。
台風の足は遅く、なかなか行き過ぎません。陸に上げて括りつけていたボートも風で揺れつづけ、ついに横倒しになります。
窓のない部屋もドアが壊れます。蝶番が壊れ、ドアの枠が壊れ、ドアの真中に大穴があきます。窓やドアがない部屋の中はすでに屋外と同じ状態！ 室内に入り込んだ雨は容赦なく部屋中のインテリアをずぶぬれにしてしまう。テレビもオーディオも関係なし。
そのころ屋外はとんでもない強風。波で打ちあがった海水が強風にあおられそのまま陸まで届く。海辺の雨は海水が混じって塩辛い。
はじめはドアを押さえていた人も、窓ガラスが割れるとすでに意味のない行為に気づいて逃げていく。逃げるといてもどこへ？まずはバスルームがもっとも安全。窓が小さく壁の間隔も狭いから丈夫。ここがダメなら他のフロアへ。
グアムも同様で、Freedomの飛行機は無人で浮き上がり横転したとか。
すでに人間のなすすべはありません。通り過ぎるのを待つだけ。
翌日、台風が通り過ぎ皆が外に出ると、路上に魚がいっぱい。台風で打ち上げられた魚が風で飛ばされ、ソンソン村まで飛んできた様子。100kgもあるカジキマグロまで打ち上げられたとか。チャモロはこれで早速バーベキュー。すごい！
東港の桟橋はなくなり、ただの砂浜に。周辺の道路も砂をかぶって砂浜状態。ベイブリーズは壁の一部と数本の柱を残してなくなってしまいました。電柱も折れたものがあり、電線も寸断。
ローカルホテルも多くはガラスが割れて室内が水浸し。停電状態では開業もままならない。何よりこの惨状を見たオーナーの心理的ショックが大きい。
ただ、これだけの被害が出て、けが人はでたものの、死者がいなかったのが不幸中の幸いか？
路上には瓦礫が散乱していて車がスムーズに移動できない。
発電機が故障して動作しないので、ロタリゾートが空港に電気を供給し、次にシナパル村、その後ソンソン村へ。ロタリゾートの発電機の出力はどれだけ大きいんだろう！
路上の瓦礫を撤去して、CUCが電柱を建て直しにかかります。電柱を立て、トップの電線を引きます。暗くなってこの作業が困難になるとトランスを取り付けて各家屋に電線を引いていきます。
赤十字、FEMAも到着し、救援物資やクーポンを被害に応じて配布をはじめます。
私がロタへ到着したのはこのころ。まだロウソクしか光のない建物も多くあります。順次電気が灯りだし、街灯にも火が入っていきます。CUCの昼夜を問わない活躍のおかげです。
続きは近々、写真とともに公開します。
